レジュフラワー認定講師になるには?資格取得の流れと費用

好きなことを仕事にしたいと思いながら、何を学べば教室を開けるのか分からずにいませんか。

自己流でアクセサリーを作り続けているだけでは、それを仕事にする道筋は見えてきません。技術を教える立場に立つには、作品作りとは別に、教室運営や集客という新しい技術が必要になるからです。

レジュフラワー認定講師は、アクセサリー作りの技術だけでなく、教室を運営していくための知識まで身につけられる資格です。日本レジュフラワー協会が定めた講座を受講し、決められたステップを踏めば、未経験からでも講師として活動を始められます。

この記事では、認定講師になるまでの4つのステップ、かかる費用、実際に資格を取得した人の体験を、協会の公式情報と一次資料にもとづいてまとめました。ここで扱うのは、アクセサリーベーシック認定講座を土台にした認定講師のルートです。協会にはこのほか、スマホケース認定講師資格講座、エポキシレジンを使うクリスタルインテリア認定講座もあり、どの講座を選んでも認定講師になるまでの基本の流れは共通しています。

レジュフラワー認定講師とは

レジュフラワー認定講師とは、一般社団法人日本レジュフラワー協会が定める認定講座、アクセサリーベーシック・スマホケース・クリスタルインテリアのいずれかを修了し、講師講習とデモレッスンを経て協会の認定審査に合格した人に与えられる資格です。この記事では、アクセサリーベーシック認定講座を例に、認定講師になるまでの流れを見ていきます。

技術の習得だけで終わらず、教室運営の考え方まで学ぶ点が、単なる作品作りの講座と違うところです。認定を受けると、自分の教室を開いたり、イベントで体験レッスンを担当したりと、活動の幅を広げられます。

認定講師の人数は、2019年1月時点ですでに100名を超えており、受講中・認定手続き中の人を含めると150名近くが資格取得を目指していました。未経験からでも一定数の人が実際に講師として活動できていることが、この制度が特別な才能や経験を前提にしていないことを裏づけています。

協会代表の三上は、ハンドメイド系の講師をするには技術があるだけでは足りないと繰り返し伝えています。自分の世界だけで閉じこもって作り続けるのではなく、外から新しいものを取り入れるインプットと、人に教え作品を世に出すアウトプットの両方があって、自分のレベルが上がっていくという考え方です。認定講師制度がデモレッスンという実践を必須にしているのも、この考え方が土台になっています。

認定講師になるまでの4ステップ

資格取得までの流れは、大きく4つのステップに分かれています。ベーシック講座自体は全6作品、約12.5時間で修了できますが、修了しただけでは認定講師にはなりません。講師講習を受け、そこから2か月以内に3名以上へのデモレッスンを行い、レポートの審査を通って初めて認定されます。ここでは、それぞれのステップで何をするのかを順番に見ていきます。

ステップ1アクセサリーベーシック講座を受講する

最初のステップは、アクセサリーベーシック認定講座の受講です。この講座がすべての認定講師のスタート地点になります。ハンドメイドアクセサリーの基本技術とレジュフラワーの基本技術を、全6作品を通して学びます。

カリキュラムは、押し花を使った空枠のペンダントトップ、カスミソウを封入した香水瓶ピアス、アジサイとコットンパールを重ねたネックレス、バラのペタルを2枚重ねたピアス、色付き透かしパーツとノースボールのイヤリング、アジサイと淡水パールのブレスレットという6レッスンで構成されており、受講時間の目安は約12.5時間です。すべてのレッスンを終えると、修了書が発行されます。ただし認定講師になる場合は認定証が発行されるため、修了書は発行されません。資格だけを取りたいのか、講師として活動したいのかで、受け取る書類が変わります。

講座では、協会オリジナルのUVレジン、レジュレを使います。認定キットには、全6作品で使う材料とUVランプ、レジュレ25グラム2本を含むお道具14点、そして認定講座の作品の作り方を記載したテキストがセットになっています。認定講師になると、このレジュレを自分の教室で販売することもできます。

ステップ2講師講習を受ける

ベーシック講座を修了しただけでは、レッスンを開講することはできません。販売やレッスン開講を目的に認定講師になる場合は、講座とは別に講師講習を受講します。

講師講習は90分から120分のセミナーで、初めてのレッスンを開講するために何をしていけばよいかを、講師と一緒にサロン運営の観点から学びます。すでに教室を運営している人にとっても、初心に返って考え直す内容です。現在はZOOMを使ったオンラインセミナーとして開催されているため、本部から遠い地域に住んでいても受講できます。すでに協会の他の資格で講師講習を受けている場合は、あらためて受講する必要はありません。資格の取得だけが目的で、レッスンを開講する予定がない場合は、この講習は不要です。詳しい内容は講師講習のページで確認できます。

ステップ3デモレッスンを実施する

講師講習を受けたら、次は実践です。セミナー受講後2か月以内に、自分で集客をして3名以上にデモレッスンを行います。

ここでは技術を教えることに加えて、集客そのものも経験することになります。知人に声をかける、SNSで告知するなど、方法は人によってさまざまですが、実際に生徒を集めて教える経験を積む工程です。まったく一人からレッスンを始めるのと、デモレッスンを経験してから一般のお客様にレッスンをするのとでは大きな差があるというのが、この工程を必須にしている協会の考え方です。

ステップ4レポート提出と審査を受ける

デモレッスンを終えたら、その内容をレポートにまとめて協会本部にメールで送ります。協会が内容を審査し、合格すると正式に認定講師として活動できるようになります。

ここまでの4ステップを踏むことで、技術だけでなく、生徒を集めて教えるところまでを一通り経験した状態で講師デビューできる仕組みになっています。

資格取得にかかる費用

認定講師になるまでにかかる費用は、講座本体の受講料に加えて、講師講習費と年会費が必要です。オンラインで受講する場合は追加料金がかかります。

項目税込金額
アクセサリーベーシック講座 対面受講100,100円
オンライン受講追加料11,000円
年会費3,300円
講師講習費3,850円

協会本部校で受講する場合の支払いは、銀行振込による一括の先払いで、申し込みから1週間以内の入金が求められます。認定校で受講する場合の支払い条件は教室によって異なるため、申し込み前に直接確認してください。このほか、レッスン時間が予定より延長した場合は延長料金がかかります。また、協会の他の認定講座をすでに受講している認定講師は、年会費と講師講習料が別途かかることはありません。

本部校と認定校のどちらで受講すればいいか

講座は、協会の本部校だけでなく、すでに認定講師になった人が運営する認定校でも受講できます。本部校は支払い条件が統一されているのに対し、認定校は教室ごとに支払い方法や開催スケジュールが異なります。通いやすさや開催時間を優先したい場合は、認定講師紹介ページで自分の生活圏に近い認定校を探すのも一つの方法です。

実際に認定講師になった人の声

北海道伊達市でネイルの仕事をしていた受講生は、以前アクセサリー作りに挑戦したことがあったものの、当時は作ること自体を楽しめなかったといいます。その人がレジュフラワーの認定講師を目指したきっかけは、カリキュラムに含まれる本物のバラを使ったピアスに一目惚れしたことでした。

ネイルの施術でお客様から、デザインを変えるたびに気に入っていたものが消えて無くなるのが悲しい、できるならこのまま残しておきたいと言われることが多く、形として残せるアクセサリーを作れないかと考えていたところにレジュフラワーと出会ったそうです。北海道から東京まで足を運んで受講し、認定カリキュラムを終えたあとは追加レッスンでバラのペタルピアスも制作しました。この受講生は、認定レッスンを終えた次の日に、自分のインプットのためカメラレッスンも受講しに行ったと三上は当時のブログに書いています。ハンドメイド作品を見せていく仕事では、作品そのものだけでなく写真の見え方も重要になります。

認定講師になった後にできること

認定講師になると、自分の教室を開いてレッスンを開講できるようになります。教室の形は人によってさまざまで、自宅の一室で少人数制のレッスンを行う人もいれば、カルチャーセンターに出向いてワンデイレッスンを担当する人もいます。趣味の延長として続けたい人も、収入源として本格的に広げたい人も、どちらの働き方も選べます。

認定講師になったあとも、さらなるスキルアップのために協会の教室に通い続けることは問題ありません。基本の技術はできていても、自分の作品作りだけに閉じこもらず、外から新しい技法やデザインを取り入れ続けることが、講師としての価値を保つことにつながるという考え方です。

認定講師になると、レッスンの開講以外にもできることが増えます。専用教材を定価の70パーセントで購入できるようになり、協会オリジナルのUVレジンであるレジュレを販売することもできます。作った作品には、協会の商標であるレジュフラワーの名称を付けて販売でき、販売価格は自由に設定できます。ベーシック講座で身につけた技術を応用した作品も販売の対象です。

さらに、自分が認定講師を育成することもできます。つまり、レッスンの受講生を迎えるだけでなく、次の認定講師を送り出す側にも回れるということです。実際に、山口麻由美さんは資格取得後の約1年でベーシックコース4名、スマホケースコース4名の認定講師を育てたと述べています。

レッスン料をいくらに設定するかは講師ごとの判断です。協会の体験レッスンについても、内容・授業時間・授業料は教室によって異なると公式に案内されています。実際の収入イメージとしては、協会が公開している認定資格取得者の声が参考になります。関西で活動する西崎學さんは、習い事を始める人が多い2月から4月にかけて、レジュフラワーだけで収入がOL時代の倍以上になる月が続いたと述べています。

ベーシックの資格を取ってから半年くらいは、体験レッスンに月数人が来られるくらいでしたが、皆さんとても楽しんでくださり、レッスンする私もそのたび幸せな気持ちになりました。あるときから急に、体験レッスンに来られた方のほとんどが資格取得講座に申し込みされるようになりました。習い事を始める方が多い2〜4月にかけては、レジュフラワーだけで収入がOL時代の倍以上になる月が続きました。

認定講師になることについてよくある疑問

ハンドメイド未経験でも認定講師になれますか?

なれます。講座はハンドメイドアクセサリーの基本技術から教える内容になっているため、未経験からのスタートを前提に設計されています。

講師講習を受けずに資格だけ取ることはできますか?

できます。講師講習は、販売やレッスン開講を目的に認定講師になる場合に必要な工程です。資格の取得だけが目的であれば、講師講習を受けなくてもベーシック講座の修了書を得られます。

デモレッスンの3名はどうやって集めればいいですか?

知人や家族に声をかける、SNSで告知するなど、方法は決まっていません。協会代表の三上は、いきなり教室を始めてもレッスンに来てくれる人はいない、レッスンをしている風景があるからこそお客様は安心して来られる、と伝えており、デモレッスンはこの経験から制度に組み込まれました。またデモレッスンであっても最低限、材料費は受け取るよう協会は案内しています。デモレッスンで受け取った生徒の感想は、そのままレポートに記載して提出します。

認定講師になったら、もう協会の教室に習いに行けませんか?

行けます。協会代表の三上は、認定講師になったら習いに来てはいけないのかという質問を受講生から何度も受けてきましたが、そのようなことはないと伝えています。三上自身も、自分の専門であるレジュフラワー以外のハンドメイド系の習い事を続けています。

オンラインでも受講できますか?

受講できます。対面受講の料金に税込11,000円を追加すると、オンラインで認定資格を取得できます。ただし、オンラインでレッスンを開講する講師になる場合は、アクセサリーベーシック講座オンライン講師認定プログラムという別の講座があります。オンラインで受講することと、オンラインで教えられるようになることは別の制度なので、申し込み前に確認してください。

まずは講座の内容を詳しく見てみる

レジュフラワー認定講師になるための道のりは、決して遠いものではありません。技術を学ぶだけの講座ではなく、講師講習とデモレッスンという実践を通して、生徒を集めて教えるところまでを経験できる設計になっているため、未経験からでも一つずつ段階を踏んで進めば講師デビューにたどり着けます。

大切なのは、資格を取ること自体を目的にしないことです。資格の取得だけが目的であれば講師講習を受けずに修了書を得る道もありますが、教室を開いて誰かに技術を伝えたいという目的があるなら、講師講習とデモレッスンまで含めて経験しておく価値があります。

  • ベーシック講座で全6作品、約12.5時間の技術を学びます
  • 講師講習・デモレッスン・レポート審査を経て認定されます
  • 未経験からでも講座は始められます
  • 認定後も継続してスキルアップの機会があります
  • 費用は講座・講師講習・年会費を合わせて確認しておきます

まずはアクセサリーベーシック認定講師資格講座のページで、カリキュラムの詳細を確認することから始めてみてください。